ソフトバンク版iPhone4sを購入するはずでしたが、なぜかau版iPhone4sを購入しましたので、簡単にレビューしてみます。
購入の流れ
まずMNP転出でソフトバンクショップへ、次にauショップへiPhoneの受け取り・契約といった流れで進めていきました。
まずはSoftbankショップへ
ソフトバンクショップは発売当初もかなり混雑していましたが、本日も相変わらず混雑していて30分以上待たされる状態でした。MNP転出手続きは10分程度で完了しました。
次にauショップへ
auショップはSoftbankショップと対照的にかなり空いており、入店後すぐにカウンターへ案内されました。手続きから受け渡しまでで1時間程度でした。
3g回線を使ってみる
BNRスピードテスト(画像読み込み版)の結果は、下り530kbps〜1.39Mbps,上り619kbpsでした。auの3G回線で感じたことは、ネットワークの速さ(通信速度)ではなくトラフィックが安定しているということです。ソフトバンクの3G回線では、トラフィックの不安定さを感じることが度々ありましたが、auはトラフィックが非常に安定している印象を受けました。
仕様上(規格上)の最大通信速度はソフトバンクが優勢であり、スピードテストの結果もソフトバンクの方がauよりも高速な結果となる場合があります。しかし、スピードテストの結果は言わば最大瞬間風速のようなものであり、この結果だけキャリアの3Gネットワークの優劣を判断することはできません。あくまでも指標の1つとして考えるべきです。
上記以外に考慮すべきポイントは、通信速度のばらつきが少ないか、トラフィックが途切れず(止まらず)安定して流れるか、ということです。どんなに速度が速くても通信がトラフィックが安定していなければ快適とはいえません。むしろ、不安定でも高速なネットワークより、安定したやや低速なネットワークの方が体感的な通信速度や結果表示までの所要時間が短い場合もあります。
ただ、トラフィックが安定しているかどうかをWebの情報のみで判断することは非常に困難ですので、一度店舗で実際の機種(ホットモック)を手に取って試されることをお勧めします。なお、その際はWiFiを切ってチェックすることをお忘れなく。
キャリアメール(@ezweb.ne.jp)について
au版iPhone4sの残念な点として、キャリアメール(@ezweb.ne.jp)がMMSに対応しておらずメールアプリを利用するものであること、プッシュ受信に非対応な点が挙げられています。
MMSについては別として、プッシュ受信についてはiCloudやGMailのアカウントを用意して、キャリアメールの転送先をiCloud,GMailにし、所定の設定を行うことでキャリアメールをプッシュ受信に対応させることができます。
参考サイト
- au iPhone 4Sのezwebメールはプッシュ通知未対応、iCloudで解決 | ガジェット通信 GetNews
- iPhoneで使う「Gmail」、標準設定より「Exchange」が断然オススメ【ハウツー】 - S-MAX
また、Boxcarなどの通知アプリを利用してメールの受信通知のみをプッシュ対応させる方法もあります。通知アプリを利用する場合は、iCloudやGMailを利用する必要がないため非常に手軽です。
エリアはどうなのか?
au版iPhone4sは、新800Mhz帯,2100Mhz帯でエリアが狭いと言われています。
確かに今までのエリアと比べれば現状は狭いかもしれません。小笠原諸島や大東島のような移動が困難な場所は現在新800Mhz帯のエリア外だったりします。しかし、2012年7月までに旧800Mhz帯から新800Mhz帯への移行が完了することになっており、時間が経てば解決する問題でもあります。
また、周波数の移行は国の方針により行われているものであり、利用者の要望等により決められるエリア改善を目的とした基地局の設置とは趣旨が異なりますので、移行は確実に行われます。ですので、自宅が新800Mhz帯,2100Mhz帯のエリアでないといった場合で無い限り、それほど気にする必要は無いと思います。
なお、自宅がエリア内であるかどうかは、エリア調査用端末をレンタルして確認してみると良いでしょう。
通話中にアプリは使える?
au版iPhone4sは通話と同時にネットの利用が出来ないと言われていましたので試してみました。
通話中は3G回線のネット利用が出来ないだけでアプリの利用はできました。例えば、スケジュールアプリやメモアプリなど、オフラインで利用可能なアプリは通話中であっても一切の機能制限なく利用できます。
なお、無線LANに接続されていれば、通話中であってもネットの利用は可能です。
ちなみに、通話中に3G回線でネットへ接続しようとすると、以下の画面が表示されます。
今後気になること
auの場合、回線品質よりも帯域制限の方が最も気になるところです。実は、auのデータ通信サービスにはあまり良い印象を持っていません。過去にw05kを契約して利用していた際は、64kbps以下の速度しか出ないようなきつい帯域制限(通称「おしおきタイム」)が頻発して全く使い物になりませんでした。イーモバイルに切り替えた時は非常に快適だなと感じたものです。
iPhoneを含め、スマートフォン関連のデータ通信に対して、PC向けデータ通信の「おしおきタイム」のような問題が今後起こらないかが気になります。