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旅モバ

旅、モバイル、サーバ関連(Linux,FreeBSD)、クラウド・Webサービス、その他PCの話題など。

au版iPhone5でテザリングを検討する前に考えるべきこと


au版iPhone5では、パケット定額の月額費用が4,980円/月から5,460円/月(いずれも契約後2年間の料金)に値上げされますが、データ通信が3Gに加えてLTEも利用可能になります。そして、iPhoneがモバイルWiFiルータとして利用可能となるテザリングにも対応します。

テザリングに対応することで、iPhoneをPCやタブレットからインターネットへ接続する際のモバイルWiFiルータとしても利用することができます。別途イーモバイルUQ WiMAXなどとデータ通信契約をしている方の中には、データ通信契約を解約して、iPhone5へ一本化することを検討している方もいるのではないでしょうか。もしそのような方がいれば、自分の使い方を分析したうえで、解約の是非を検討したほうが良いかもしれません。

au版iPhone5でテザリングを利用するうえでの注意すべきこととして、データ量による帯域制限が挙げられます。auのWebサイトによると、データ量が最大7GBを超えると、帯域制限が行われ、通信速度が送受信ともに128kbpsに制限されるとのこと。128kbpsという通信速度がどれだけ低速であるかは、au版iPhone4Sを持っている方であれば、通信モードが「○」(1x)になっている時の通信速度が144kbpsですから、それと同等、あるいはそれよりも低速になるものと想像してもらえれば分かりやすいと思います。

iPhone5単体での利用であれば、Youtube,UStreamなどの動画サイトを頻繁に利用しない限り最大7GBというデータ量を超えることは少ないでしょう。iPhoneユーザーの方は、設定アプリで「一般」→「使用状況」→「モバイルデータ通信の使用状況」からこれまでの利用データ量を確認することができますので、ここで1ヶ月あたり7GB以上使用していたかどうかを確認すれば良いでしょう。私の場合は、3Gもそこそこ使っていましたが1年弱で7.5GBでした。

しかし、テザリング利用時は、使い方次第であっという間に到達してしまうデータ量であることに注意が必要です。タブレットとの組み合わせであれば、タブレット単体のデータ量はiPhoneと同等で収まるかもしれませんが、iPhoneと併用することで合計データ量は2倍、3倍と増えることに注意が必要です。

PCの場合はiPhone,タブレット以上にデータ量が増える可能性があります。単なるWebサイトの閲覧であっても、閲覧されるコンテンツがリッチな(データ量が多い)ゆえにデータ量が増える可能性があります。また、クラウド系サービスの利用(Dropbox,Evernoteなど)、ファイルのダウンロードや動画サイトの閲覧、UStreamの動画配信などを行えば、あっという間に7GBに到達するでしょう。

この他にも、ユーザーが意識しない部分ではOSやソフトウェアの自動アップデートがあります。自動的に行われるものとして、Microsoft Updateやアンチウイルスソフトのアップデートなどが挙げられますが、これだけでも大量のアクセスが発生します。例えば、1日100MBのファイルがアンチウイルスソフトのアップデートでダウンロードされた場合、アンチウイルスソフトのアップデートだけで30日間で3GBデータ量が消費されることになります。7GBのうち3GB消費されるから大したこと無いと思われるかもしれませんが、ここから通常のテザリング利用やiPhone本体のデータ通信も考慮する必要があります。

また、特に注意すべき点は、帯域制限後のiPhoneの使い勝手です。例えば、1ヶ月30日間と想定して、月初め3日間で7GBのデータ量に到達したと仮定します。そうなった場合、残りの26日間はiPhoneを128kbpsの通信速度で使わざるえないことになります。データ通信に依存しないスタンドアロンで利用可能なアプリの使い勝手が悪くなることはありませんが、ソーシャル系のアプリ(Facebook,Twitter,Instgramなど)やクラウド系のアプリ(Dropbox,Evernoteなど)はデータ通信への依存度が高く、帯域制限された場合、使い勝手に大きく影響するでしょう。

au版iPhoneのテザリング機能は、PCやタブレットからのモバイルデータ通信が月に数回程度(自宅や勤務先のWiFiでの利用が主で、外出先でたまに使う程度など)のライトユースの方はメリットがありますが、自宅の固定端末の代替や外回りで頻繁にモバイルデータ通信を利用する営業マンの方、ノマドワークな方のようなヘビーユースの方はテザリングではなく、別途イーモバイルWiMAXを利用した方が良いでしょう。